MDM(Mobile Device Management)とは、モバイルデバイス管理のこと。MDMは複数の端末を一元に管理でき、不正利用や情報漏洩などのリスクから守るために欠かせないシステムです。MDMを初めて利用するなら、迅速なサポートが期待できる国産で、トライアルのある低コストなMDMツールを選ぶと良いでしょう。
公開日: |更新日:
MDMツールはそれぞれ機能や費用、生産国などが異なります。ここではMDMを選ぶ方に向け、3つのポイントに注目。MDM18社(※)のうち、この条件を満たしたMDM4つを厳選して紹介します。
※2021年2月時点で、日本国内で利用でき公式HPが存在しているMDM
POINT
1
カスタマーサポートが日本にあれば、わずらわしさのないスムーズな対応が期待できるでしょう。マニュアルやMDMの管理画面が日本人向けに作られているため、利用しやすい設計になっていることが多いのもメリットです。
POINT
2
MDMによって料金体系がさまざまです。MDMの月額相場は一台あたり220~330円で、ミニマム値は165円(※2021年3月・弊社調べ)。今後の拡充などを踏まえ、なるべくコストを抑えることが重要です。
POINT
3
一度MDMを導入すると乗り換えが難しく、MDMを移行する際は前のMDMを外す、端末を初期化する、MDMの設定作業をする等、多大なコスト・労力が発生します。「導入しなきゃよかった」という後悔を避けるため、無料トライアル版を活用し、使い勝手を比べたうえで導入を慎重に検討しましょう。
※2018年度、エンドポイント管理史上のマーケティング分析(株式会社テクノ・システムリサーチ社)より
参照:mobiconnect公式HP(https://www.mobi-connect.net/)
※2021年2月時点の情報。国産MDMの中でも、月額費用の最低料金が1台165円からとお安く、無料トライアルのあるMDMを選出しています
※1 エントリー1,980円/台(年額)~スタンダード3,300円/台(年額)を月額換算した金額。学校・教育委員会は、要見積
情報参照元:mobiconnect HP(https://www.mobi-connect.net/price/)
※2 ライトプラン月額165円/1台~エンタープライズプラン月額330円/台の場合
情報参照元:MoDeM HP(https://www.ascentnet.co.jp/mdm-modem/mdm価格/)
※3 SPPM2.0 ASPサービス 基本機能パック165円/台~SPPM2.0 ASPサービス フル機能パック330円/台の場合
情報参照元:SPPM 2.0 HP(https://www.sppm.jp/導入事例・ご利用まで/料金/)
※4 FiT SDM「Stage1」(Android) 165円/台~FiT SDM「サイネージ」(Android) 2,200円/台
情報参照元:アステリアHP(https://sdm.isb.co.jp/)
日本人向けにつくられたUIやサポートスピードの速さが魅力の国産MDMの月額費用をまとめてみました。MDM導入の予算について相談する際の材料として、ぜひお役立てください。
MDMツール名 | 月額費用 | 初期費用 | 対応デバイス | ポイント |
---|---|---|---|---|
mobiconnect | 165円~ 275円/台 (※1) |
33,000円 | iOS Android Windows MacOS tvOS |
ユーザビリティを突き詰めた機能性 |
MoDeM | 165円~ 330円/台 (※2) |
22,000円 | iOS Android Windows |
Androidのセキュリティを強力管理 |
SPPM 2.0 | 165円~ 330円/台 (※3) |
無料 | iOS Android Windows |
非常時や電話網障害にも対応できる |
FiT SDM | 165円~ 2,200円/台 (※4) |
55,000円 | iOS Android Windows |
シンプルな操作性と豊富なプランが特徴 |
USEN モバイルマネージャー |
330円/台 (※5) |
33,000円 | iOS Android Windows |
それぞれのOSに合わせた独自機能つき |
ビジネス・コンシェル デバイスマネジメント (ソフトバンク) |
330円~ 440円/ID (※6) |
無料 | iOS Android Windows MacOS 4Gケータイ |
大手携帯電話会社、ソフトバンクが運用 |
MDMサービス たよれーる デバイスマネジメントサービス (大塚商会) |
550円/台 (※7) |
無料 | iOS Android Windows |
オプションで24時間365日サポートも |
i-FILTER ブラウザー&クラウド |
330円~ 550円/台 (※8) |
要問合せ | iOS Android Windows |
サーバー構築不要のクラウドサービス |
LanScope An | 330円~ 550円/台 (※9) |
33,000円 | iOS Android Windows MacOS |
様々なOSの一元管理ニーズに応える |
CLOMO MDM | 基本利用料 2,310円 + ライセンス 330円/台 (※10) |
19,800円 | iOS iPadOS Android Windows MacOS |
導入ハードルを下げるUIが強み |
moconavi | クラウド基本料金 15,900円 + ID利用料 770円/ID (※11) |
無料 | iOS iPadOS Android Windows |
MDMツールと併用可能なMAMツール |
Optimal Biz | 要問合せ | 要問合せ | iOS Android Windows MacOS |
国内市場シェアの高さが知名度を物語る |
FUJITSU Security Solution FENCE-Mobile RemoteManager |
要問合せ | 要問合せ | iOS ipadOS Android Windows |
MDM・MAM・MCM機能を網羅 |
※2021年2月時点の情報。公式HPより。
1 エントリー1,980円/台(年額)~スタンダード3,300円/台(年額)を月額換算した金額。学校・教育委員会は、要見積
情報参照元:mobiconnect HP(https://www.mobi-connect.net/price/)
2 ライトプラン月額165円/1台~エンタープライズプラン月額330円/台の場合
情報参照元:MoDeM HP(https://www.ascentnet.co.jp/mdm-modem/mdm価格/)
3 SPPM2.0 ASPサービス 基本機能パック165円/台~SPPM2.0 ASPサービス フル機能パック330円/台の場合
情報参照元:SPPM 2.0 HP(https://www.sppm.jp/導入事例・ご利用まで/料金/)
4 FiT SDM「Stage1」(Android) 165円/台~FiT SDM「サイネージ」(Android) 2,200円/台の場合
情報参照元:アステリアHP(https://sdm.isb.co.jp/)
5 モバイルマネージャー 月額330円/台の場合
情報参照元:USEN モバイルマネージャー HP(https://www.gate02.ne.jp/service_security/mobile_manager/price.html)
6 iOS・Androidデバイス 330円/ID~Windows・Mac 440円/IDの場合
情報参照元:ビジネス・コンシェル デバイスマネジメント HP(https://www.softbank.jp/biz/cloud/saas/dm/price/)
7 月額550円/端末の場合
情報参照元:MDMサービス たよれーる デバイスマネジメントサービス HP(https://www.otsuka-shokai.co.jp/corporate/release/2020/201028.html)
8 i-FILTER@Cloud 有害情報対策版月額330円/台~標準サービス月額550円/台の場合
情報参照元:i-FILTER ブラウザー&クラウド HP(https://www.daj.jp/shared/php/downloadset/c/parts.php?page=dl&filename=price_da.pdf)
9 ライトA年間利用料3,960円/台~ベーシック年間利用料6,600円/台、イニシャル費用を抑えるプランを月額換算した金額
情報参照元:LanScope An HP(https://www.lanscope.jp/an/plan/)
10 基本利用料 月額 2,310円+月額330円/台の場合
情報参照元:CLOMO MDM HP(https://www.i3-systems.com/price/)
11 クラウド基本料金 月額15,950円/1企業あたり+ID利用料 770円/IDの場合
情報参照元:ソフトバンク HP(https://www.softbank.jp/biz/mobile/solution/partner/moconavi-grw/price/)
ここからは、上記の4つのMDMツール「mobiconnect」「MoDeM」「SPPM 2.0」「FiT SDM」についてさらに詳しく紹介していきます。それぞれのプランや料金、特徴、実際に導入した企業の声などを取り上げたのでぜひMDMツールの選定に役立ててみてください。
100%(※)のユーザーが使い勝手を評価
画像参照元:mobiconnect(https://www.mobi-connect.net/)
初期費用:¥33,000
100%の企業が使い勝手を評価(※)
企業の声に耳を傾け改善を繰り返し、使いやすさを追求
mobiconnectは使い勝手の良いUI(ユーザーインターフェイス)にとことんこだわったMDM。管理画面の見やすさや使いやすさを意識した設計をするほか、企業の声に耳を傾け、改善を繰り返し行うなど、使いやすさを追求した取り組みを続けています。
アンケート調査によると、100%(※)の企業が、使い勝手が良いと評価。また、企業の顧客満足度は83.1%、学校の顧客満足度は89.9%、効率化や機能サポートに満足している企業が85%以上(※)といった結果が出ています。顧客満足度や使いやすさの面で支持されているMDMと言えるでしょう。
※2020年9月10日時点の情報。株式会社テクノ・システム・リサーチ社「2018年版エンドポイント管理市場マーケティング分析」より
参照:Mobiconnect公式HP(https://www.mobi-connect.net/)
見やすいサポートサイトや定期セミナーで、導入後のサポートも充実
利用者が行き詰ることなく快適に利用できるよう、サポートにも注力している点もmobiconnectの魅力です。導入後の“困った”に対応する情報が集約された、サポートサイトを設置。使用方法をOSごとに調べられ、直近のメンテナンス・障害情報等やFAQを確認できるようになっており、メールや電話で問い合わせをする前に解決策を導きだせるよう、情報が整理されています。
また、オンライン相談室(セミナー)を定期的に実施。「何からはじめていいかわからない」「効率の良いキッティング方法を知りたい」等、MDM導入のことはもちろん、ICT化やモバイル端末の導入・運用に関しても丁寧に答えてくれます。
自社の目的・課題に合わせたカスタマイズプランを提案
どの現場環境でも使えるよう、mobiconnectでは、学校・企業それぞれのMDMを展開しています。初期設定効率化や機能制限、管理の自動化などの設定配信機能や、MDMの基本ともいえる遠隔制御機能に加え、稼働率の可視や端末ごとの設定などの資産管理等、豊富なオプションを用意。目的や課題に合わせてプランやオプションをカスタマイズし、自社に合ったMDMプランを提案してくれます。
さとえ学園小学校ではmobiconnectを導入し、レベル別にiPadの自由度を設定。レベルアップ型ルールを設けて各レベルの機能制限や使用範囲を設定することによって、子どもたちの情報リテラシーをはぐくんでいます。
※参照元:mobiconnect公式HP(https://www.mobi-connect.net/introduction/edu_satoe/)
配送担当者それぞれに動態管理アプリを入れたモバイル端末を配布。アプリを使用することでどんなルートを走行しているのか、配送にかかる時間などがリアルタイムで把握できるように。結果的に配送作業を効率化することに成功しました。
※参照元:mobiconnect公式HP(https://www.mobi-connect.net/introduction/biz_ogura/)
スタッフ育成スピードを高めるためにmobiconnectを導入し、新しい情報を反映した教材でセルフトレーニングを行えるように設定。教育コストを大幅に減らすことができただけでなく、スタッフの伸びも実感できるようになりました。
※参照元:mobiconnect公式HP(https://www.mobi-connect.net/introduction/biz_domino/)
運営会社 | インヴェンティット株式会社 |
---|---|
住所 | 東京都千代田区麹町4-4-7 アトム麹町タワー9階 |
トライアル | あり(30日間) |
アンドロイドのセキュリティを強化
画像参照元:MoDeM公式HP(https://www.ascentnet.co.jp/mdm-modem/)
初期費用:¥22,000(初回のみ)
国内300社以上で導入されているMDM
MDMツールMoDeMは継続利用率なんと95%(※)。国内300社以上(※)の企業が導入しているツールなので、実に多くの企業が継続して利用しているということになります。利用客の気になるポイントにも素早く気づき対応してくれるため、安心して利用できるツールです。
※2021年3月時点の情報、参照:MoDeM公式HP(https://www.ascentnet.co.jp/mdm-modem/)
MDM・MAM・MCMの機能を統合
MoDeMは、長いマニュアルを読まなくてもすぐに使いこなすことが出来るよう、UIにこだわっています。また、MDMの機能だけでなくMAM(モバイルアプリケーション管理)、MCM(モバイルコンテンツ管理)の機能も統合され、さまざまなオプションが用意されている等、カスタマイズのしやすさも魅力です。
Androidのセキュリティ管理に強いMDM
Androidのセキュリティ管理が強力な点も、MoDeMの特徴です。強力な閲覧制限をかけられたり、Android上での偽造アプリのダウンロードを防ぐセキュリティ機能「Whiteアプリ」を搭載。さまざまな脅威からAndroid端末をまもり、情報漏えいを防いでくれます。
野田塾ではMoDeMを導入することによって、学習に役立つアプリを手間を軽減して配布することが出来るように。また、学習以外の使用を制限することによって、タブレットを教育に活用する際の不安点を解消することもできました。
※参照元:MoDeM公式HP(https://www.ascentnet.co.jp/mdm-modem/education-nodajuku/)
社員のモバイルをスマートフォンに変更するタイミングで、MDMサービスを検討。MoDeMを導入し、管理画面もわかりやすくスムーズに導入が出来ました。
※参照元:MoDeM公式HP(https://www.ascentnet.co.jp/mdm-modem/)
端末を一元管理するために、企業利用を前提としたMDMツールを選定。想定する費用感に合致しており、必要な機能もそろっているMoDeMを導入しました。
※参照元:MoDeM公式HP(https://www.ascentnet.co.jp/mdm-modem/)
運営会社 | 株式会社AscentNetworks |
---|---|
住所 | 東京都中央区日本橋小舟町6−3日本橋山大ビル5階 |
トライアル | あり(30日間) |
災害・電話網の障害に強い
画像参照元:SPPM2.0(https://www.ascentnet.co.jp/mdm-modem/)
個体識別IDで端末を識別
MDMツールの中には、電話番号で端末を識別するものも多くあります。この場合、SIMカードを抜かれたり交換したりした場合に、管理が出来なくなってしまうというデメリットが。SPPM2.0は個体識別IDで端末を識別しているため、上記のようなデメリットを払しょくできます。
端末自らがロックを行える緊急措置システム
SPPM2.0には、万が一管理システムから端末へ指示が行えない状況であっても、安心できる緊急措置システムが導入されています。盗難や紛失があったときに多重のトリガーで端末をロックしたり、データ消去を実施したりする仕組みが備わっているため、安心して導入できるのも大きな特徴です。
災害や電話網の障害に強く、無線LAN端末にも有効
SPPM2.0のオプション機能として注目したいのは、Androidスマートフォン向けの安否確認システム「IP-Push安否」。Androidスマートフォンはもちろん無線LAN端末にも有効で、電話網が発信規制や障害で停止しても、IP通信可能な環境であれば、瞬時に安否確認が可能。パスワードがかかっていてもその上に安否確認メッセージが表示され、ワンプッシュで返答でき、位置情報も自動送信されるので、災害時や緊急時の紛失にも対応できます。
SPPM2.0を導入したことにより、端末600台の設定を一括で行うことが出来るように。MDMはIDでまとめて管理できるため、端末一つひとつにアカウントを取得・設定する手間も削減できました。
※参照元:SPPM2.0公式HP(https://www.sppm.jp/導入事例・ご利用まで/導入事例-8/)
SPPM2.0導入によって、外出先でも社内のイントラネットに安全にアクセスできるようになり、外出中でもメールチェックなどの業務が可能に。社員の生産性向上と代理店への対応力アップの効果もみられました。
※参照元:SPPM2.0公式HP(https://www.sppm.jp/導入事例・ご利用まで/導入事例-2/)
SPPM2.0を導入することで、営業担当者と宅配担当者の業務効率が改善。より良いサービスを提供できるようになり、顧客からの評価も高くなりました。
※参照元:SPPM2.0公式HP(https://www.sppm.jp/導入事例・ご利用まで/導入事例-4/)
運営会社 | 株式会社AXSEED(アクシード) |
---|---|
住所 | 東京都渋谷区渋谷2-12-19 東建インターナショナルビル8F |
トライアル | あり(30日間) |
ニーズに合わせて5プランから選択可能
画像参照元:FiTSDMHP(https://sdm.isb.co.jp/)
プランが豊富
FiT SDMは、MDMのプランが豊富。月額165円で基本機能を利用できるAndroid限定のプランや、管理でなく「活用するためのMDM」であるデジタルサイネージ機能を搭載したプラン、機能を使える端末が限定されないプランなど、端末利用の目的や利用シーンに合わせてプランを選択することができます。
直感的に利用できる機能の数々
FiT SDMは、管理者はもちろん、利用者も直感的に利用できるのが大きな特徴。管理者はWi-Fi情報やパスワードポリシー、インストールアプリなどを一括で操作することができ、負担になりやすいキッティング作業(MDMの設定作業)の負荷も軽減できます。また、iOS矯正シングルアプリモード機能にも対応。展示会や販売店などで動画などのコンテンツをリピート再生する場合にも有効です。
コンテンツ即時配信機能を搭載
FiT SDMに備わっているコンテンツ即時配信機能は、作成した配信フォルダに割り当てたデータを端末に一括同期配信できる機能です。この機能を使用することで、オフラインであってもプレゼン資料を快適に閲覧可能。配信データは暗号化されるため安心して利用できます。
FiT SDMを導入し、タブレットに業務に必要な情報を保存。以前は紙で保存していましたが、タブレットで検索し必要な情報を迅速に得られるように。また、重要な情報も漏れなくタイムリーに共有できるようになりました。
※参照元:アルテリア・ネットワーク株式会社公式HP(https://www.arteria-net.com/business/casestudy/case032/)
FiT SDMの導入によって、約2,000台のタブレット配布を実現。高齢者でも利用しやすいシンプルなデスクトップ画面を提供することが出来るようになり、利用率80%以上のコミュニケーションツールを築き上げることができました。
※参照元:アルテリア・ネットワーク株式会社公式HP(https://www.arteria-net.com/business/casestudy/case002/)
FiT SDMを導入し内線としてスマホを活用することによって、通信費を削減することに成功。ペーパーレス化も進み始めており、紙代の節約にもつながっています。
※参照元:アルテリア・ネットワーク株式会社公式HP(https://www.arteria-net.com/business/casestudy/case005/)
運営会社 | アルテリア・ネットワークス株式会社 |
---|---|
住所 | 東京都港区新橋六丁目9番8号住友不動産新橋ビル |
トライアル | あり(60日間) |
MDMを導入しなくてはいけない、しかし仕組みがいまいちよくわからない。そんな方のために、MDMが日本に上陸したての頃から長年MDMを使い続けてきた情報システム部門の責任者の方に、MDMの導入について分かりやすく解説して頂きました!
IT事業と語学事業を展開する、Zenken株式会社の情報システム部門の責任者。いわゆる“情シスのボス”。長年にわたり、社内のセキュリティを守ってきたZenkenの守護神。
低コスト・安全・円滑なモバイル管理を追求するため、これまでに様々なMDMを調べ尽くし、度重なるデモテストと検討を繰り返している。趣味は登山・ジョギング。好きなものは「タチコマ」。
「今ではいろんなMDMが続々と登場しているね。僕が知らないMDMもけっこうありますし。10年以上前は本当に少なくて、Mobileiron(モバイルアイアン)が始まりと言われています。当時はMobileironとAirwatch(現:ワークスペースワン)しか選択肢はなかったんですよ。
導入の決め手は料金。ウチの会社では、Mobileiron(当時1アカウント900円程度)を導入しましたね。Mobileironは料金で選んだんだけど、全部英語だったから大変でしたよ(笑)。
Airwatchは、初期費用が数十万かかるぐらいのお高いMDMだったんだけど、高機能なのが魅力的。昔はiOSだけ、AndroidだけのMDMしかなかったけど、Airwatchは使えるデバイスが多かったんですよ。昔なつかしBlackBerry(※)も使えましたし、いろんなOSに対応していましたね」
※BlackBerry:QWERTY配列のハードウェアキーボードを備えた機種が特徴的な携帯電話。2022年8月31日をもって過去に販売した端末のサポートを終了予定。
情報参照元:Engadget 日本版(https://japanese.engadget.com/jp-2020-02-09-blackberry.html)
「情シスはモバイル端末を不正に使われるのと、紛失されることを恐れるんです。MDMで不正利用と紛失対策さえしっかりできていれば、あとは料金を重視しますね。
MDMの基本的な機能はどこも一緒なので、料金とUI(使いやすさ)、動作の軽さを見るようにしています」
「やっぱり単価は気にしますね。初期費用が少し高くても、月額料金が安ければランニングコストを抑えて初期費用分を回収できるので、月額料金が大事です。
100台のスマホを入れている場合、1台あたりの月額料金が10円変わるだけで月1万円変わってしまうので、大きいんですよ。
今使っているMDMは、スマホ用で300円/1アカウント、PC用450円/1アカウント。基本的な機能がついてて安かったから導入しました」
「簡単、管理しやすい、見やすい。そんなMDMが理想ですね。インターフェイスが悪くて、慣れるまでちょっと大変なMDMもあります
管理画面の見やすさは本当に重要で、パッと見ただけで情報が入ってきてほしいんです。どこに情報があるのかがわかりやすいと尚良いですよね」
「管理画面が重いのはストレスですよね。動作が重い時のぬるぬるした動き、無理です(笑)。『こっちは早く情報が欲しいのに!』とイライラしますね。動作の重さはテストの段階でしっかりチェックしますよ」
「常に調べますね。『MDM 評判』とかで検索しますよ。月額費用だけど、だいたい年間契約なので、契約が切れるタイミングで他にいいところがないか調べています」
「必ずします。5~6個はしますね。導入予定の半年~3ヶ月前から調べ始めてテストしますよ。
全部入れなおさなくちゃいけないから、1ヶ月は重複期間。その期間に全部入れ替えなきゃいけないから、本当に骨の折れる作業なんですよ。デモを利用する時は複数種類のデバイスを用意してテストするんだけど、実際にやってみて導入を見送るケースもありますよ。クラウドは意外と多いです。
デモ版のテストでは特に、“スムーズにインストールできるか” “位置情報がちゃんととれているか” “別の端末でアプリを入れても皆同じ結果になるのか” “管理画面が見にくくないか、さくさく動くか(UI・操作性)”を見ます。これらをチェックした結果、導入を見送ったMDMももちろんありますよ」
「サポートセンターはだいたいデフォルトでついているけど、そういうMDMって高いんですよね。うちは導入したことないけど。
もちろん、スマホを紛失した時の連絡はこっちに来ます。夜中に持ち主本人から『スマホなくしました』ってね。情シスの仕事は24時間365日ですから、パソコン広げてすぐに対応しますよ。
情報システム部門の中でも、MDMを管理できる人間は限られているから、スマホをなくされたらそりゃ大変ですよね。
サポートセンターには誰も電話しないと思いますよ。だって肝心の本人がサポートセンターの番号を控えてないんだもん。『スマホなくしたんで分かりません』と言われて、本末転倒。結局全部僕たちのところに連絡が来るから、うちではあんまり意味ないなって思いましたね」
MDMツールは機能や料金、オプション、サポートなどが異なる幅広いものがリリースされています。ここでは、18個のMDMツールとその特徴をご紹介。ぜひ参考にしてみてください。
ソフトバンク株式会社が運用するMDM
国内でも高い売上を誇るMDMツール。携帯会社でおなじみのソフトバンク株式会社が運用しています。24時間365日対応のヘルプデスクを完備しており、万が一突然トラブルが起きてしまっても安心。代行操作も行っているので、デバイス運用の負荷も軽減できます。
導入のしやすさが魅力のMDM
アイキューブドシステムズが開発した国産MDMツールで、導入のしやすさが魅力。管理が楽になるUIを採用しており、トレーニングや事前知識がなくても使いこなすことが出来ます。管理をスムーズにする機能がそろっているのも特徴。
アメリカ発MDMサービス
アメリカ発のMDMサービスで、クラウドベースで集中管理できるEMM(エンタープライズモビリティ管理)を備えています。シームレスなユーザー登録機能、盗難・紛失対策のロストモードなどの機能も搭載。設定を即時に反映できるのもこのMDMサービスの強みです。
MDM・MAM・MCMの機能
MDMだけでなくMAM(モバイルアプリケーション管理)やMCM(モバイルコンテンツ管理)の機能も備えているサービス。管理機能を豊富に備えているため、デバイス管理に関するさまざまな悩みを解決できます。
教育現場の導入実績が豊富
サーバーを構築する必要なくモバイル端末を一元管理できるMDMサービス。Webアクセス制御に優れているため、教育現場にも数多く導入されています。URLフィルタリング機能やセキュアブラウザ機能、レポーティング機能などを備えているサービスです。
Appleデバイスに特化したMDMツール
iPadやiPhone、MACなどAppleデバイスに特化したMDMツールです。デバイス管理やアプリ配信、資産管理、セキュリティなどの機能を備わっており、クラウドで利用できるのも大きな特徴。導入方法をユーザーに合わせて選択でき、スムーズに導入できます。
マルチOSに対応した管理ツール
マルチOSに対応した一元管理ツールLanScope An。リモートロック・ワイプ機能、資産アラート設定がマルチOSに対応しており、セキュリティ機能も優れています。万が一デバイスを紛失してしまった場合にも、専門スタッフが管理者に代わりセキュリティ対策を実行。いつ、どこでも安心して利用できるツールです。
大塚商会提供のMDMサービス
たよれーるDMSは大塚商会が提供しているMDMサービスです。端末情報の一元管理や初期設定などの一括設定、利用制限機能などモバイル管理に必要な機能が一通り備わっています。オプションには24時間365日サポートも用意されているため、合わせて利用することで管理者の作業軽減も可能です。
現場を重視した機能が魅力
企業や学校、教育委員会などさまざまな環境で導入されているMDMツール。初期設定効率化や機能制限、管理自動化、位置情報取得、稼働率可視化など、現場を重視した機能が豊富に備わっています。
世界で18,000社以上(※)の導入実績
カナダのSOTI社で開発されたモバイル管理ツールで、世界で18,000社以上(※)の導入実績を誇ります。自動インストールやビジネスツール・アプリの自動配布、メッセージ一括配布など、業務効率化に役立つ機能が充実しているのが魅力的。
※2021年2月時点の情報。公式HPより
参照:MobiControl HP(https://pol-japan.co.jp/products/mobicontrol/)
グローバル顧客数20,000社以上(※)
モバイルアイアン社が開発したMDMツール。グローバル顧客数は20,000社以上(※)を誇ります。モバイルデバイスだけでなく、PCも一元管理可能。紛失時のリモートワイプ、セキュリティ認証システム、外部脅威対策といった豊富なセキュリティ機能を備えています。
※2021年2月時点の情報。公式HPより
参照:Mobileiron HP(https://www.mobileiron.com/ja)
MDMと併用できるMAMツール
moconaviはタブレット端末のアプリケーションを管理できるMAMツール。すべてのMDMツールと併用することも可能です。豊富な機能により、テレワーク環境の構築にも役立ちます。また、導入や利用が簡単なため検討のハードルが低いのも魅力的です。
国内300社以上(※)で導入されているMDMツール
国内300社以上(※)で導入されているアセントネットワークスのMDMツール。MAM、MCMの機能も統合されているため、幅広い管理体制を構築できます。オプションも豊富に用意されており、料金体制がシンプルなのも特徴です。
※2021年2月時点の情報。公式HPより
参照:MoDeM HP(https://www.ascentnet.co.jp/mdm-modem/)
180,000社以上の導入実績(※)
国内市場において高いシェア率(※)を誇るOptimal Biz。スマートフォンやタブレットだけでなく、PCも一元管理可能です。IT管理者の負担を削減するさまざまな機能を備えており、大量端末の管理コスト低下にも役立ちます。
※2021年2月時点の情報。公式HPより
参照:Optimal Biz(https://www.optimalbiz.jp/products/biz/)
Googleが求めるセキュリティ水準をクリア
利便性と高度なセキュリティ機能を重視したMDMツール。Googleの求める厳しいセキュリティ水準をクリアしているのが大きな特徴。個体識別IDで端末を識別するため、SIMカードが抜かれた場合などにも変わらず管理し続けることができます。
豊富な機能でモバイル端末を管理
Android、iOS、iPadOS端末を一元管理するツール。不正プログラム対策やWeb脅威対策、通話/SMSフィルタ、インベントリ管理、パスワードポリシー設定、機能制限、ポリシー管理、端末の位置確認などの豊富な機能を備えています。
対応OSごとの独自機能を備えたツール
iOS、Android、Windowsに対応。それぞれ対応OSごとに異なる独自機能を備えており、iOSにはユーザーによるプロファイル削除不可、初期セッティング自動設定、Jailbreak検知などの機能があります。異なる通信キャリア端末も一括管理可能です。
直感的に使える豊富な機能
操作性の高い管理コンソールを備えたMDMツール。Wi-Fi情報やパスワードポリシー、インストールアプリなどの情報を一括で投入でき、導入にかかるキッティング作業の負荷も軽減できます。業務に必要なもののみが表示された状態で直感的に利用できるため、慣れるまでに時間を要しません。
MDMにはどのような機能が備わっているのでしょうか。ここでは、MDMの基本機能である「リモートロック」「リモートワイプ」「アプリの制限・禁止アプリの強制削除」「アプリ配布」について解説します。これからMDMを導入する企業必見です。
紛失時に遠隔でロックする機能
盗難や紛失時に役立つ機能「リモートロック」。遠隔で管理端末をロック状態にすることによって、不正に操作されることを防ぎます。ここでは、リモートロックの弱点やメリット・デメリット、混同されやすいリモートワイプとの違いを詳しく解説しています。
遠隔でデバイスに記録されているデータを削除する機能
盗難や紛失時に使用する機能「リモートワイプ」。スマートフォンやPCなどのデバイス内に記録されているデータを、遠隔地から操作し消去。外部に漏れる前にデータを消去することによって、大切な機密情報などを守ることが出来ます。ここでは、リモートワイプのメリット・デメリットについて詳しくまとめています。
アプリを管理端末から制限・削除する機能
MDMを用いて、スマートフォンやタブレット、PCなどにインストールされたアプリの利用を制限、または禁止されているアプリの強制削除を行うことが可能です。ここでは、この機能を利用するメリット・デメリット、抑えておきたい注意点をまとめています。
個人端末及びチーム単位でアプリを配布する機能
MDMツールを利用すれば、モバイル端末にアプリを配布することも可能になります。企業はもちろん、学習現場でもよく活用されている機能です。ここでは、アプリ配布のメリット・デメリットについて紹介しています。
モバイルデバイス端末を導入する企業はぜひ導入しておきたい「MDM」。ここでは、MDMとはいったい何なのか?MDMでできることは?自社に合うMDMを選ぶためには?など基本的なMDMの知識をわかりやすく解説しています。
モバイルデバイス管理システムの略
MDMとは、モバイルデバイス管理システムを意味します。スマートフォンやタブレット、PCといったモバイル端末を一元管理できるシステムです。ここではMDMの仕組みや必要性、セキュリティ対策でなぜ求められるのか?といった内容について解説しています。
基本機能は主に3つ
MDMには「複数端末を一括設定」「遠隔操作で端末設定を変更」「利用情報の収集」の3つの基本機能があります。これらの基本機能によって、複数端末を管理する手間の軽減が可能です。ここでは、より詳細な管理が可能なMAM、MCMについても解説しています。
5つのチェックポイント
自社に合うMDMを選ぶためのチェックポイントをご紹介。前述した「国産か」「低料金か」「トライアルはあるか」に加え、「対応端末」「セキュリティ機能」「サポート体制」といったチェックポイントについて、具体的に解説しています。
企業と学校の導入事例をチェック
こちらのページでは、企業と学校のMDM導入事例を紹介しています。MDMを導入して具体的にどのような効果があったのか、ぜひチェックしてみてください。MDM導入の失敗例についても紹介しています。
MDM移行のタイミングは使用端末の機種変更時
MDMの移行を迷っている企業必見。MDM移行のタイミングは使用端末の機種変更時がおすすめです。なぜ機種変更時にMDM移行するのが良いのか?MDM移行手順、移行におすすめの環境についても解説しています。
情報漏洩と不正アクセス対策
社内で使用する全てのモバイル端末を一元的に管理することを可能にする・MDM。導入の目的としては主に 「盗難・紛失時の情報漏えい対策」と「不正アクセス対策」の二つです。
顧客情報をはじめ、社内の人間で共有するための機密データが保存されているモバイル端末。紛失および盗難による情報漏えいのリスクは、軽視できるものではありません。MDMを導入することで、遠隔から端末にロックをかけたり、データを消去することが出来るようになります。そのため、紛失・盗難時における情報漏えいのリスクを大きく軽減させることができます。また、端末の位置情報を取得することで、端末を見つけ出し、回収するのも容易になります。
またMDMを導入することで、端末で使用できるアプリケーションを設定・管理することができます。端末の利用者は決められたアプリケーションしか使用できなくなるため、社内ネットワークへの社外からの不正アクセスのリスクも、大きく軽減させることが出来るようになります。
MDM導入のメリットは大きく分けて5つ
MDMを導入することで、「業務で使用するモバイル端末を一元的に管理」できるようになります。例えば、社員の役職や所属ごとに、使用できるアプリケーションを設定・管理することが出来るようになります。
また、MDMを導入することで、「端末のデータでの管理と配布」も容易になります。例えば、顧客データなど、業務で必要なデータを社内で使用している全ての端末に一括で配布することができるようになります。
また、MDMを導入することで、位置情報や使用状況といった「端末に関するデータを管理」することが出来るようになります。業務以外の目的で端末を使用していないか監視が出来るようになるほか、例えば、「緊急でA社に社員を一人向かわせる必要がある」場合には、誰が最も近い場所にいるか、すぐに把握できるようになります。
そしてなにより、数あるMDMを導入することで得られるメリットのなかで、もっとも大きなものは、遠隔から端末のロックおよびデータを消去することで「端末の紛失および盗難による情報漏えいのリスクを軽減」させることが出来る点にあると言えます。
さらに、個人で使用している端末を業務で使用する「BYOD環境を安全に構築出来るようになる」というのも、MDM導入の大きなメリットの一つです。
MDM・MAM・EMM・MCMのそれぞれの特徴の違いとは
MDMとは、「Mobile Device Management」の頭文字をとったもので、その名前の通り、モバイル端末を一元的に管理(Management)することを可能にするツールです。端末の遠隔からの操作、ユーザーが使用できるアプリケーションの管理および制限、使用状況や位置情報といった端末に関する各種データの取得を行うことが出来ます。
MAMとは「Mobile Application Management」の頭文字をとったものです。端末にインストールされているアプリケーションの管理に特化したツールであり、業務に必要なアプリケーションをまとめて収納できるフォルダーのような役割を果たします。
MDMとは「Mobile Content Management」の頭文字をとったものであり、端末内にある各種データ(コンテンツ)の管理に特化したツールです。業務でやり取りする際にデータを暗号化したり、データの閲覧および編集履歴や通信経路等を記録することが出来るようになります。
EMMとは「Enterprise Mobility Management」の頭文字をとったものです。業務で使用するデバイスを管理するための機能を総合的に統合したシステムでMDM、MAM、MCMの機能を含んでいます。
MCMは端末内の特定コンテンツを管理する
MDMはモバイル端末管理の略であるのに対して、MCMは「Mobile Content Management:モバイルコンテンツ管理」の略であることがポイントです。つまり、MDMが端末そのものをトータル管理するツールであるのに対して、MCMは端末の中に記録されている特定のコンテンツについて管理権限を有するツールといえるでしょう。MCMで実行できる管理作業としては、コンテンツに関する操作だけでなく、特定コンテンツへのアクセス制限といったものもあります。
アプリケーションを管理するMAM
MAM(Mobile Application Management:モバイルアプリケーション管理)は、文字通りモバイル端末の中にインストールされている特定のアプリケーションについて管理するためのツールです。具体的には利用しているモバイル端末の中に、任意のアプリケーションをインストールするためのスペースを作成したり、他のアプリケーションとの連携を制御して不正アクセスを防止したりといったことが可能です。
MDMを含めたパッケージ商品がEMM
EMMは「Enterprise Mobility Management : エンタープライズモビリティ管理」の頭文字を取った略称であり、モバイル端末のセキュリティ対策を強化するために様々なシステムやツールがまとめられているパッケージシステムを指す言葉です。つまり、モバイル端末の管理ツールであるMDMは、モバイル端末について総合的に管理するEMMに含まれていると考えられ、その他にもMCMやMAMといったツールもEMMに含まれています。
エンドポイントの一元管理を行うUEM
UEM(統合エンドポイント管理)は従業員が利用しているモバイル端末やデスクで利用されているパソコン、OA機器、また社内ネットワークで連結されているIoTデバイスなど、様々な企業内のエンドポイントについて一元管理するためのツールです。一方、MDMはモバイル端末の管理に特化したツールであり、UEMはMDMの機能も含めて様々なデバイスやシステム機器をまとめてカバーできるマネジメントシステムだといえるでしょう。
外部からの不正アクセスや内部からの情報漏えいを阻止
MDMツールを導入することで、管理者は権限にもとづいて対象となるモバイル端末の機能を一部制限したり、オンラインでアクセスできるWEBサイトなどを指定したりといった操作が可能です。業務に不要なインターネットアクセスや、カメラやスクリーンショットといった機能をロックすることにより、業務中に不要なアプリの操作などを予防できる上、重要な情報をスマホで撮影して外部へ持ち出されるといったリスクにも対処できます。
ニーズに合わせたMDMツールを選ぶ
MDMを導入することで情報管理の健全化や端末管理の効率化など、様々なメリットや強みを得られることは重要です。しかし、MDMツールを導入したいと考えている理由や社内の現状といったポイントは会社や部門によって様々であり、MDMツールの導入メリットを最大化していくためには複数の製品を比較検討した上で、自社がどうしてMDMツールを導入したいのかというメリットとのマッチングを行うことが必要です。
MDM導入で叶えられるメリットは多い
MDMツールを導入することで、モバイル端末の紛失や盗難、外部からの不正アクセスや内部スタッフによる情報流出といった、情報セキュリティに対する懸念事項をまとめてカバーすることができます。特に従業員の私物のスマホを業務へ活用しているような場合、従業員のスマホやパソコンに対して適切なセキュリティ対策を施しておかなければ悪気の有無にかかわらず情報漏えいのリスクが増大してしまうため注意しなければなりません。
ボーリング方式とプッシュ方式
MDMのシステムでは一般的に「ボーリング方式」と「プッシュ方式」という2つの仕組みのうち、どちらが一方が採用されており、基本的には企業が新しくMDMツールを導入する場合もこれらの一方から選択することになるでしょう。ボーリング方式は管理者の端末とMDMサーバが定期的に通信して情報共有を行う方式です。一方のプッシュ方式は、管理者の端末とMDMサーバを橋渡しするネットワークを構築して、必要なタイミングにだけモバイル端末からサーバへアクセスするといった方式です。
IT導入補助金でコストパフォーマンスを向上
MDMツールの導入には費用がかかりますが、その一部を公的に補助してくれる補助金制度も存在しています。例えば小規模事業者や中小企業を対象として実施されている「IT導入補助金」であれば、MDMツールの導入に際して最大450万円の補助を受けられることが重要です。MDMツールはメリットの多い製品である一方、導入費用がかかるものであり、積極的に補助金を利用してコストパフォーマンスを高めていきましょう。
プライベートのスマホを利用
BYODとは「Bring Your Own Device」の頭文字で構成されている略称であり、日本語で表せば「従業員が個人のモバイル端末を職場へ持ち込んで業務に利用していること」といった意味として考えられています。BYODは従業員にとって複数のスマホを使い分けなくて済むというメリットがある反面、社内で記録したデータが個人のスマホで管理されるため、きちんとスマホを管理できなければ情報漏えいリスクが増大してしまいます。
モバイルタイプのキオスク端末をMDMで管理
キオスクは一般的に「自立式小型情報端末」として利用されている機器端末であり、空港や駅、行政施設など公共機関や民間の店舗などで幅広く設置されています。また、かつては地面に設置されている大きなキオスク端末が一般的でしたが、現代ではモバイル端末型のキオスクも活用されており、MDMツールによって端末管理できることは重要です。キオスク端末をMDMで運用する際の注意点について詳しくまとめました。
排除すべき対象の決定手順が異なる
ブラックリスト方式・ホワイトリスク方式とは、それぞれ情報セキュリティ対策の分野で用いられる単語です。ブラックリスト方式では、あらかじめアクセスを制限したいURLを登録してブラックリストを作成します。対するホワイトリスク方式ではアクセスできるURLやユーザーだけ設定し、許可のないものや場所からのアクセスを一律に制限します。そのため、アクセス制限の強度としてはホワイトリスク方式の方が上になるでしょう。
新しいデバイスの利用環境を整えるキッティング
キッティングとは、新しく導入したパソコンやスマートフォン、スマートタブレットなどについて、適正に業務へ使用できるよう各種設定を完了する一連の作業を意味します。新しい社内携帯を導入した際も必要なアプリをインストールしたりセキュリティ対策を施したり、連絡先を共有するといったキッティングを適切に行わなければなりません。一方、キッティングは状況によって作業量が多くなり、担当者の負担軽減を考えることが大切です。
端末の暗号化によって情報セキュリティを強化する
働き方の多様化に合わせてリモートワーク環境を準備したり、セキュリティ対策の強化を目的として社用携帯を用意したりする際、情報を取り扱う範囲が広がれば広がるほど漏洩リスクが増大していく事実を無視できません。端末やデータの暗号化は、もしも第三者から情報へアクセスされた場合でも、容易に内容を知られないようにする取り組みとして有効です。ここではデバイスやデータの暗号化について解説しています。
社外でデバイスを落としたりなくしたりするリスクへ備える
リモートワークが普及したことにより、パソコンやスマートフォンを使って自宅や出張先といった社外からもオンラインで仕事をしやすくなりました。反面、社外にデバイスを置き忘れたり、誰かに盗まれたりといったリスクが増大していることも事実です。そのため、リモートワークを推進したり環境整備を行ったりする場合、必ず紛失や盗難のリスクを前提として対策を考えなければなりません。
MDMの乗り換え時には比較検討をきちんと行う
すでにMDMツールを導入している企業が、携帯端末の管理プロセスを今以上に効率化したり、MDM運用のランニングコストの軽減を目指したりした際に、別のMDMへの乗り換えを検討することは珍しくありません。ただし、MDMは他の管理システムと同様に乗り換えることが可能なものの、乗り換え決定前にそれぞれのMDMの機能やコスト、業務的に重要なニーズといった項目を比較しなければならないことも事実です。
MDMと社用携帯を同時に導入する意味とは
従業員が業務中に使用する携帯端末を自社で用意して、各自に業務備品として貸与する社用携帯の導入を進めている企業も少なくありません。一方、社用携帯には導入メリットと同時にデメリットもあり、適正な管理体制や運用ルールを徹底していくことが重要です。MDMは社用携帯の一元管理をサポートしてくれるツールであり、社用携帯の導入効果について適正なマネジメントを効率化してくれます。
リモートワイプとローカルワイプの違いとは
リモートワイプとローカルワイプは、それぞれモバイル端末の情報を消去するためのシステムであり、前者は権限者がリモート環境でモバイル端末に保存されているデータを削除するもので、後者はモバイル端末そのものが自動的に保存データを削除する機能です。リモートワイプとローカルワイプのメリット・デメリットを理解して使い分けることにより、セキュリティリスクへの対策を一層に強化することができます。
Androidのシステムファイルを書き換えるroot化
root化とは、Android端末において本来は解放されていないシステムファイルへ、特殊な手段でアクセスしてデータの改造や書き換えなどを行うことを指します。root化を実行するとメーカーが想定していない非正規な使い方が行えたり、重要なアプリやシステムなどが正常に動作しなくなったりと、様々なリスクが発生します。
そのため、MDMの導入でroot化を適切に予防することはリスク管理として重要です。
セキュアな環境を実現する仮想プライベート回線
VPNとは「Virtual Private Network」の略であり、「仮想専用線」として呼ばれるプライベートな通信環境を実現するための仮想回線です。インターネットのような公衆回線の中に、プライベートな独自回線を仮想的に構築し、他のユーザーは利用できない通信ラインを確保することができます。そのため第三者からの不正アクセスや情報漏えいのリスクを軽減しつつ、オフィスや拠点との間でスムーズな通信を目指せます。
自社の中と外のどちらにメインサーバを置くべきか
オンプレミス型のシステムとは、自社の中にサーバなどを設置してシステムやネットワークの動作環境を構築する方式であり、導入コストや時間がかかる反面、独自性を重視してカスタマイズなどを行えます。一方、クラウド型はサービス会社が運営するクラウドサーバを活用してシステムを使うため、インターネットへアクセスできる環境があればスムーズにMDMなどのツールを導入が可能です。それぞれのメリット・デメリットを把握したうえで導入を検討しましょう。
新たなセキュリティ対策の考え方
リモートワークの普及やクラウドの発展などの影響もあり、従来のセキュリティ対策では情報漏洩などのリスクが高まってしまいます。何も信頼しないという考えで、セキュリティ対策を行うという考え方がゼロトラストです。実現するためにはコスト・時間も要しますが、セキュリティが強化できるなどのメリットもあるためゼロトラストの実現を図るようにしましょう。自社の課題などに合わせて実現を図るためのソリューションを選定することも大切です。
法人スマホの運用ルールを考える
企業が従業員に法人スマホを貸与する際の運用ルールや利用マニュアルの重要性を解説。私的利用の禁止やセキュリティ対策の徹底、利用状況の確認など、適切な運用で情報漏洩や不正使用を防ぐ方法をまとめました。さらに、業種別の運用ポイントやMDM導入のメリットも詳述し、企業と従業員の安全を守るための実践的なアドバイスについても触れています。法人スマホの導入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
MDMがBCP対策に貢献できることとは?
BCP(事業継続計画)は災害や緊急事態に企業活動を継続する計画です。MDM(モバイルデバイス管理)導入は、リモートワーク支援とセキュリティ強化を通じてBCP対策に貢献にも繋がります。従業員の安全確保と事業の継続性保持を目的に、テレワークの増加とサイバーセキュリティリスク高まりの中、MDMが重要な役割を担います。デバイスの一元管理によるデータ漏洩防止、紛失時のリモートロックやデータ消去機能など、MDM導入のメリットは少なくありません。どのようなBCP対策のひとつとしてぜひ参考にしてみてください。
テレワークを取り入れる企業が増えてきた一方で、テレワークによって新たなIT課題が出来てしまったという企業も少なくありません。ここでは、MDMを導入することで解決できるテレワークのIT課題を紹介。IT課題で頭を抱えている方はぜひこちらを参考にしてみてください。
テレワークで生じる情報漏洩リスク
テレワークでは、情報漏洩のリスクが懸念されます。紛失や盗難による情報漏洩だけでなく、無線通信の傍受による情報漏洩リスクも考えられるのです。ここでは、MDM在宅環境でどのようなセキュリティ対策を講じればよいのかを、詳しく解説しています。
無意識に行われるシャドーITにも対策が必要
シャドーITとは、無意識に行われる社員の危険な行動によって企業のセキュリティが脅かされる問題です。具体的には勝手BYODが代表的なシャドーITに挙げられます。ここでは、シャドーITの例や、MDMを用いた解決策についてまとめました。
在宅勤務で成果を判断するならMDMが有効
姿が見えないため、社員の成果が測定しづらいというのもリモートワークで生じる課題点。在宅勤務で成果を判断する一つの方法として、MDMが有効です。ここでは、MDMを利用したセキュリティ方法のほか、セットで行いたい対策方法も解説しています。
使用状況を把握するのに適したMDMの導入方法
会社用端末がどのように使用されているのか、その使用状況を把握できず悩んでいる企業も少なくないでしょう。そんなお悩みにぴったりなのがMDMです。このページでは、MDM導入の具体的な方法を解説しています。
近年、タブレットを導入した先進的な授業を行う学校も増えてきています。しかし、タブレットを導入することによって、メリットだけでなくデメリットも生じてしまうもの。ここでは、MDMで解決できる学校でのタブレット導入のデメリットを紹介します。
先生が抱える負担とトラブルの可能性
タブレットを導入することによってより分かりやすい授業が出来るようになる一方で、生徒の端末を管理する手間など、端末管理を担当する先生の負担が大きくなってしまうのも現状です。ここでは、端末導入における問題について解説しています。
セキュリティをかいくぐられるケースも
生徒たちがタブレットを私的利用することによって起こる問題点について解説しています。学校が管理しているパスワードを不正に入手しアプリに課金してしまったケースも。MDMを導入することで、生徒たちがタブレットを私物化するのを防ぐことが出来ます。